4月16日の発表によりますと、ダイエットや老化防止に効果があるとして広く使われているサプリメント「αリポ酸」で、震えや動悸を引き起こす「自発的低血糖症」を招くケースが相次いでいます。
厚生労働省研究班(主任研究者・内潟安子東京女子医大糖尿病センター教授)がまとめた全国調査で、2007年から3年間で少なくとも17件が起きていたことがわかり、注意を呼びかけている。
自発性低血糖症は、血糖値を下げる薬を使っているわけではないのに、低血糖になるというものです。重症になると、昏睡状態に陥る。
原因は様々だが、特定の白血球の型を持つ人が、SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると、発症しやすい。αリポ酸にもSH基がある。
この白血球の型を持つのは日本人の約8%とされるが、SH基のある薬やサプリメントによって自発的低血糖症が起きた患者は、9割以上がこの白血球の型を持っていた。
研究班によると、全国の主要病院207施設で、07年から3年間に自発的低血糖症と診断された患者187人のうち、サプリメントとの関連が報告されたのは19人で、うち17人がαリポ酸だった。摂取した量や期間は不明だが、服用を始めてから1〜2ヶ月で震えや動悸などの症状が出て、受診するケースが多いという。
内潟教授は「サプリメントは健康増進をうたっているが、使い方によっては薬と同じような副作用が起こるおそれがある。異常が起きたらすぐ服用を止め、受診の際はどんなサプリメントを服用しているかも医師に必ず伝えて欲しい」と話す。
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