2010年4月12日月曜日

菊芋(キクイモ)の栽培

健康情報誌『夢21 2010年5月号』は糖尿病特集でした。
糖尿病とは空腹時血糖値が110までなら正常、125までなら境界、126以上なら糖尿病と言われていますよね。
当社でも血糖値のご相談は沢山頂きます。健康番組では糖尿病の対策特集をして、情報番組ではスイーツの特集をして...と...テレビを見てると何だか矛盾を感じてしまうのは僕だけでないはず...。
先日も「男同士でスイーツ!」「今時はお酒で乾杯ぢゃない、一緒にスイーツだ!」と番組でやってましたが、何だか中年オヤヂにとっては理解不能な時代が来てるようです。
...と言っても、甘いものを食べないわけではありませんし、お酒をどんどん飲むと言うわけではないのですが...。
さて、タイトルの菊芋(キクイモ)のお話ですね。
キクイモ!ってキクなの?イモなの?と思いませんか?食べるのは根っこの部分なのでイモっぽいのですが、正解はキクです。
菊科の植物で小さな黄色い花を咲かせる(まるでタンポポのような)キクイモですが、背丈は2〜3mに成長しますので可憐とか可愛いという印象はありません。
このキクイモの根っこ(根塊)には菊芋が生長するための養分が蓄えられ、普通のイモなら澱粉で蓄える養分がイヌリンという成分なのが特徴です。
で、このイヌリンが「天然のインスリン」と言われているのですが、成分的には糖類(多糖類)の一種なのです。

では何故、多糖類なのに血糖値を下げてくれるのか?と思いますよね。
実はイヌリンって、人間の体内には分解する酵素がありません。デンプンなどの多糖類は体内の分解酵素で分解され、糖として吸収されるのですが、イヌリンは分解されることなく腸にまで届き、腸内細菌の栄養になったり、他の糖類を抱き込んで排泄してくれるのです。
また、糖として吸収される事がないので膵臓(糖をコントロールする成分『インスリン』を分泌する)に過度な負担もかかりません。
簡単に言いますと、糖類で糖を排泄する!と言ったところでしょうか。

このイヌリンが多く含まれ、ビタミンやミネラルが豊富な植物として菊芋が注目を浴びたのです。
健康医学社でも数年前から菊芋の成分を分析し、栽培実験を繰り返し、2009年からは栄養補給食品として販売を開始しました。
鹿児島の自社農園で栽培した菊芋だけを使います。
黒酢のもろみを肥料に使ったり、黒酢やアミノ酸エキスを葉面散布したりして、完全無農薬有機栽培で育てます。また、工場敷地内に湧き出るミネラル水を散布するのですが、この水には鉄分やカルシウム・マグネシウムなどのミネラルも豊富なので、一般的な菊芋よりも栄養豊富な原料が育つのです。
収穫期になると根っこの部分を丁寧に掘り出します。サツマイモよりもかなり小さい生姜サイズの根塊なので、収穫には人手と時間がかかってしまうのです。
まさに人海戦術!
とっても大変な作業なのですが、愛情を込めて育てた菊芋ですので喜びも大きいのです。
収穫した菊芋を洗浄し、選別しながら乾燥しやすい大きさに整えていきます。
実は菊芋の中でも大切な成分のイヌリンは、生のままで置いておくとどんどんと減少してしまいます。ですから、収穫・洗浄・乾燥をスムーズに行う事が重要になります。
菊芋がブームになってから、各地の農産物販売所でもパックに入った生の菊芋が売られていますが、収穫してから日が経ちすぎるとイヌリンもかなり減少しているそうです。

このように収穫した菊芋を遠赤焙煎で乾燥させ、菊芋サプリメント【イヌ凛】は作られます。
イヌ凛が菊芋100%と言うのは、他の原料(増粘剤やデキストリンなど)を一切使わず、菊芋だけでタブレットにしているからなのです。
普通なら菊芋から抽出した成分や粉にしたキクイモを、何らかの副原料と一緒に加工して製品化しますが、健康医学社独自の製法でキクイモだけで製品にしているのです。
ですから、キクイモのミネラルやビタミンを一緒に取れるだけでなく、製品中60%がイヌリンという、高イヌリン食品でもあるのです。

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