今でこそ黒酢って体に良いイメージがあるのですが、私が仕事をした頃は...
黒酢の営業に行くと、決まって「何で酢なんか飲めるのだ!そもそも黒酢って何?」と聞かれました。
「壺で醸造して、アミノ酸が多くて」と必ず答えましたが、「アミノ酸って化学調味料でも入ってるのか?」となってしまうわけでして...それから私の長い説明を聞く羽目になってしまうのです。
最近では黒酢=血液サラサラ、ダイエット、アミノ酸補給、なんてイメージを持って頂いているので、営業自体は自社黒酢の特徴からで済むので、結構楽になりました。
しかし!一般的になるとライバルが増えますので、今度は価格競争になってしまうのです。
品質では負けませんが、価格競争では太刀打ちできません。
と言いますか、うちの黒酢は500mlで1,000円がスタンダードなのですが、品質的には他社の2,500円ラインの品質を上回ってるのです。「だったら、2,500円上代にして割引1,000円にした方がインパクトあるぞ!」と言わる始末。
そういう売り方もあるのですが、メーカーとしての適正価格でギリギリ頑張ったのが1,000円なのです。
私自身、黒酢の醸造研修に6年以上行きましたが、これがとんでもない重労働だったのを今でも思い出します。
食酢の醸造では速醸造という、大型タンクで短期間で作る方法もあるのですが、壺醸造は数倍以上の労力と時間がかかります。
しかも、健康医学社ではアクリルハウスで1次仕込を行いますので作業時間は灼熱の中を、下着までビシャビシャになります。また、仕込壺は3分の1を地面に埋めていますので、これまた作業効率はダウンするし、作業は中腰が多いので大変です。
そんなこんなで、この作業を経験した人なら「500ml 1,000円は安すぎ!」と思うはず。
だからこそ、この1,000円の黒酢を頑張って売ることが、作る人も使う人も安心して喜んでもらえるのだな!と思う毎日なのですよ〜。
本日、メーカー担当さんから黒酢仕込壺のポスター作成依頼を受け、適当な壺の写真を探しながら思ったのですよ〜。
皆さん、暑くなると血栓も出来やすくなるので、黒酢でサラサラお忘れ無く!
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