2011年4月16日土曜日

今年も桜が咲き、散っていきます。

店長の田中です。
今年も兵庫県立播磨中央公園にお花見に行ってきました。
昨年同様、この公園は人も屋台も少なく、とても穴場な桜の名所でした。
春の天候不順もあり、満開を過ぎた頃に行った事もあって昨年に比べると元気が足りない木々。
それでも美しい花を見ると、日本の四季を実感します。

でも、今年の元気のない桜を見ると、何だか東日本大震災で被災された方々の事を考えてしまいます。
16年前とは通信やインフラ環境も全く異なっているハズなのに、今回も通信網は寸断。家族の安否確認も出来ない日々が続いています。
それでも地震発生直後の映像や動画が次々と紹介されるのは、今という時代を反映したものでしょう。
実は16年前にも、某編集部からの依頼で神戸の様子を撮影したことがあります。
仕事だから、他の地域の人にも少しでも様子を知って頂きたい...そう思いながらカメラを向けるのですが、辛かったです。
本当に写真に納めていいのだろうか?
そんな思い出シャッターを押し続けました。
写真は編集部に送り、紙面でも紹介されました。
でも、今でも当時の写真を出してきてみる気になりません。

実際には時と共に風化してしまう震災の様子を、しっかりと記録するのは大切な事だとわかっています。
今回の大地震でも、未来へ語り継ぐために必要な映像が沢山あると思います。
でも、自分があの場で写真を撮れるか?と考えると、無理かもしれません。

3月11日から一ヶ月以上が過ぎました。

それでも、家族の安否すら確認出来ない人がいらっしゃると聞きます。
自分の大切な人、一緒に過ごして来た家族と一瞬にして離ればなれになってしまう。
どう考えても悲しすぎます。
考えただけでも涙が止まらなくなります。

こうして夜桜を見に行っても、桜も悲しんでいるとしか見えないのです。

阪神淡路大震災の時、大変な目にあった人も...「あの時は大変だったんやで〜。」と、笑って話すことも多いのです。本当は笑える話ではないのに、人に話すときは笑顔で話しています。
時が癒せない思いもあります。
でも、時が薄めてくれる辛さもあります。

何年かして、お互いにあの日のことを笑って話せる日が来ることを願っています。

辛いことも多いかと思います。
頑張ってとは言えません。
でも、元気でいて下さい。

震災直後にテレビで見た「長生きしたけど、こんな目に遭うなら長生きするんじゃなかったよ」といったおばあちゃん。そんな現状って悲しすぎます。

被災された皆様、家族を亡くされた皆様、何も出来ない自分ですが...本当にご免なさい。
出来る事から頑張っていきます。

2 件のコメント:

  1. 震災で被災された方のことを思うと心が痛み
    何も出来ない自分がもどかしく思います。
    こんなことしていていいのか、いろんなことが手につかなっくって。
    でも自粛するのではなく元気な西日本から経済貢献していかないと…。

    テレビで被災した公園の桜を手入れする造園業の方を見ました。
    折れた枝から咲く桜の強さを感じてもらいたいと。
    東北の桜も開花し始めたようですね。
    桜からひと時の安らぎとパワーを感じて元気を出してほしいなって思います。

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  2. ☆ma-chiさま〜
    いつもありがとうございます。
    今朝も新聞で被災された漁業の方を取り上げていました。
    また船に乗って復活する!津波では海に負けたけど、負けてばかりはイヤだから!と...
    僕らも出来ることから頑張らないとね〜。

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